食べれる野草(通年)

【食べれる野草】タンポポは食べても大丈夫。ただし採集には注意が必要!

タンポポについて

植物名 タンポポ(渡来種のセイヨウタンポポと日本在来種の2つに大きく分けられる)
分類 キク科タンポポ属
分布・育成地 全国に広く分布
開花の時期 セイヨウタンポポは通年, 日本在来種は3月から5月頃
採取する時期 セイヨウタンポポは通年, 日本在来種は3月から5月
食用利用する部位 葉、花、根茎

タンポポはキク科タンポポ属に属する多年草の植物です。

英名は「Dandelion」、学名は「Taraxacum 」です。

日本では道端や公園などどこでも見られる野草で、春頃に黄色の花を咲かせるのが一般的に知られるタンポポの姿ですが、白い花を咲かせるものやオレンジやピンクの花を咲かせる品種もあります。

タンポポの花は頭状花と言われる形状の花ですが、これがしぼんだ後に綿毛を形成するのがよく知られているタンポポの特徴です。

この綿毛は、花びら(舌弁花)の下にある冠毛と子房が変化したもので、子房が熟して種を形成すると、冠毛部が乾燥して放射状に開き真っ白な綿毛に変化します。

ちなみにタンポポの花言葉は「愛の神託」「神託」「真心の愛」ですが、タンポポの綿毛の方には「別離」という花言葉があります。

※ タンポポの花言葉・豆知識については以下の記事を参考にしてください。

セイヨウタンポポと日本在来種との違いについて

タンポポは道端や空き地などどこにでも生えているポピュラーな野草ですが、実は何種類もの品種が存在しています。

日本国内に自生するタンポポは在来種と海外から渡来したセイヨウタンポポの2つに大まかに分けられます。

日本の在来種にはエゾタンポポ、カントウタンポポ、トウカイタンポポ、カンサイタンポポ、シロバナタンポポなどがあり、各地方の名前が付けられた20種強の在来種が存在しています。

セイヨウタンポポと日本の在来種との大きな違いは開花の時期で、セイヨウタンポポはほぼ一年を通して花を咲かせますが、日本の在来種は3月から5月頃が開花の時期で、夏を過ぎても花を咲かせていたらそれはセイヨウタンポポだと考えられます。

他にも在来種とセイヨウタンポポの外見上の違いがあり、花の下の部分(外総苞片)の形状の違いによって見分けることができます。

タンポポの在来種と外来種を見分けるポイント

左:ニホンタンポポ/右:セイヨウタンポポ

ニホンタンポポ(在来種)とセイヨウタンポポ(外来種)の見分け方は、上の画像のように花の下側の形状の違いで区別できます。 花の下部の外総苞片が反り返っているのが外来種のセイヨウタンポポで、反っていないのが在来種のニホンタンポポです。

また、セイヨウタンポポは日本の在来種よりも繁殖力が強く交雑しやすい性質がありますが、これは在来種が虫によって受粉してから種を作るのと違い、セイヨウタンポポは虫からの受粉なしでも種を作ることができるという性質があるためだと言われています。

 

タンポポの採取時期と食べれる部位

タンポポは花・葉・根の全てが食べられる部位です。

採集の時期については、ほぼ一年中花を咲かせるセイヨウタンポポについては一年を通じて採集が可能です。

一方の日本在来種のタンポポは、3月から5月頃が採集に適した時期となっています。

また、タンポポは割とどこにでも生えていて採集しやすい野草ですが…ちょっと注意が必要です。

都市部の道端や公園に生えているタンポポは、除草剤やペットの糞尿、車の排気ガスなどで汚染されている可能性が非常に高いので採集するのはやめておきましょう。

タンポポの採取に関するポイント

  • 採取する時期は、在来種は3月から5月。セイヨウタンポポはほぼ通年
  • 全国に広く自生し、道端や畑、野原、空き地などで採取可能
  • 採取する部位は葉、花、根茎

 

注意

市街地や都市部近郊に生えている野草は注意が必要です。

・農薬や除草剤が撒かれている場所は土壌汚染されています。採取は避けましょう。

・犬猫などのペットや動物が歩き回っている場所は、動物の糞尿で汚染されている危険性があるので採取は避けましょう。

・車などの交通量が多い場所は排気ガスによる汚染の可能性があるので、採取は避けましょう。

また、私有地となっている山地や各種公園指定を受けている山地では野草の採集が禁止されていますので、このような場所での野草の採取はやめましょう。

 

ポイント

各自治体が特別に注意事項を告知している場合があります。

地方に野草の採集に行かれる方は、その地方の自治体の告知を確認することをオススメします。

(栃木県の例)

野草類の放射性物質による汚染に関する注意喚起がなされています。

(新潟県の例)

山野草を採取する人向けに食中毒に関する注意喚起がなされています。

 

タンポポの下処理や食べ方について

タンポポは花・葉・茎・根など全体的に食べられます。

下ごしらえは、採集してきたタンポポを水洗いし、軽く下茹でするのが基本的なやり方です。

揚げ物や天ぷらの場合は下茹では不要ですが、葉の部分は苦味があるのでアク抜きを兼ねて下茹でしましょう。

下茹での方法は、

「塩ひとつまみを加えた熱湯で5~6分茹でた後、冷水に10分さらす」

これで完了です。

調理方法

  • 茹でる
  • 揚げる
  • 炒める

下処理や調理方法については、セイヨウタンポポも日本在来種も特に違いはありません。

しかし風味に関してはやや違いがあり、セイヨウタンポポの方が日本在来種よりも苦味が強いといわれていますので、天ぷらにしたりアク抜きをちゃんとしてから食べましょう。

タンポポは全体的に食べられる植物ですが、基本的には葉や花の部分を食べるのが一般的です(根は掘り出すのがやや面倒なので)。

葉や花の調理方法は、

・柔らかめの葉や花を採取し、下茹でしてサラダやお浸し、和え物にしたり、炒めものの具材に使用する。

・水洗いした後に油で揚げて天ぷらに。

根の部分は、主にお茶やコーヒーの材料に使います。採集した根を細かく刻んで乾燥させ、焙煎してお茶やコーヒーを作ります。

また、タンポポから作った「たんぽぽコーヒー」はカフェインレスで、女性ホルモンのエストロゲンの分泌をうながす効果があったり、乳腺炎の予防や母乳の出がよくなる効果があるといわれています。

タンポポコーヒーの作り方

タンポポの根をよく洗ってから1cmほどの大きさに切り、キッチンペーパーの上などで干して乾燥させる(3~4日程度)。

乾燥させた根を弱火で炒る(香りや色が濃くなっていればOK)。次はミルなどで粉末状にし、普通のコーヒーと同様に熱湯を注いでドリップする。

* カップ一杯分につき、タンポポの根を5本程度使用

 

下ごしらえに関する注意点

近年は野生動物が人里に降りてくるようになり、野生動物を介して野草に寄生虫の幼生や卵が付着するリスクが高まっています。

採取した野草を単体でしっかり水洗いし、熱湯で下茹ですることで寄生虫のリスクを避けることが出来ますので、必ず水洗いと下茹でを行いましょう。

炒め物や煮物で複数の具材を使用する場合、どうしても加熱にムラが出てしまうため、安全のため熱湯で下茹でした方が良いです。

注意ポイント

「毒性のある植物は加熱すれば大丈夫」と一般的に言われていますが、家庭での加熱では減毒するのは難しいのが現実です。(食中毒で入院した方も加熱処理していたのに入院する事態になっています)

毒性のある野草を食べるのは危険ですので止めましょう!

 

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