食べれる野草(秋)

【食べれる野草】ヤマユリは塊茎(百合根)が食べられます!

ヤマユリ 花言葉

Photo by pixabay

ヤマユリについて

植物名 ヤマユリ
分類 ユリ科ユリ属,多年草
分布・育成地 北海道・関東・北陸地方を除く近畿地方以北の山地や草地
開花の時期 7月から8月
採取する時期 9月から3月
食用利用する部位 地中の塊茎(百合根)

ヤマユリは日本原産のユリ科ユリ属の多年生植物です。

国内では、北海道・関東・北陸地方を除いた近畿地方以北の山地や草地に自生しています。

7月から8月頃に開花し、強い芳香を放つ20cm程の大輪の花を咲かせます。

学名は「Lilium auratum」。

中国では「金百合(きんひゃくごう)」の呼び名が付けられており、日本では各地方によって「ヨシノユリ(吉野百合、芳野百合)」「エイザンユリ(叡山百合)」「ホウライジユリ(蓬莱寺百合、鳳来寺百合)」など、様々な呼び名が付けられています。

また、ユリの中でも食べられる物がいくつかありますが、ヤマユリ、オニユリ、コオニユリ、カノコユリが食用利用が可能で、現在食用目的で栽培されているのはコオニユリとその栽培種となっています。

ちなみにヤマユリの花言葉は「荘厳」「威厳」「純潔」「飾らぬ美」「飾らない愛」「人生の楽しみ」「高貴な品性」です。

※ ヤマユリの花言葉・豆知識については以下の記事を参考にしてください。

ヤマユリの採取時期と食べれる部位

百合根

ヤマユリの百合根の採集時期は、9月から3月頃の秋から春にかけての時期が最適です。

ヤマユリは主に本州の平地から海抜1000mの山地までの、日当たりが良く水はけの良い山林や林縁、崖地などに自生しています。

ヤマユリの鱗茎(百合根)は地中に埋もれているので、シャベルなどで地中から掘り出す手間がありますが、百合根は栄養豊富でほのかに甘く美味しいので手間をかけるだけの価値はあります。

採集に行けないとか、採集するのが面倒な場合は、食用に栽培された百合根が楽天市場やYahooショッピングなどのネット通販で入手可能なのでそちらを利用しても良いでしょう。

他に注意点として、園芸用として売られているユリの鱗茎(球根)を食べるのは危険なのでやめましょう。

園芸用のヤマユリの鱗茎は球根腐敗病を予防するために、薬剤(農薬)に浸してあるため、食べるのは危険です。

注意ポイント

園芸用として販売されているヤマユリの鱗茎(百合根)には腐敗防止用の薬剤が使用されており、食用は不可。食べるのはやめましょう!


ヤマユリの採取に関するポイント

  • 採取する時期は9月から3月(秋~春)
  • 主に本州の山地や丘陵地の林の縁、崖地などの水はけの良い場所に自生
  • 採取する部位は地中の塊茎(百合根)

 

注意

市街地や都市部近郊に生えている野草は注意が必要です。

・農薬や除草剤が撒かれている場所は土壌汚染されています。採取は避けましょう。

・犬猫などのペットや動物が歩き回っている場所は、動物の糞尿で汚染されている危険性があるので採取は避けましょう。

・車などの交通量が多い場所は排気ガスによる汚染の可能性があるので、採取は避けましょう。

また、私有地となっている山地や各種公園指定を受けている山地では野草の採集が禁止されていますので、このような場所での野草の採取はやめましょう。

 

ポイント

各自治体が特別に注意事項を告知している場合があります。

地方に野草の採集に行かれる方は、その地方の自治体の告知を確認することをオススメします。

(栃木県の例)

野草類の放射性物質による汚染に関する注意喚起がなされています。

(新潟県の例)

山野草を採取する人向けに食中毒に関する注意喚起がなされています。

 

ヤマユリの下処理や食べ方について

百合根は火の通し方によって食感が変わるという性質があります。

揚げ物や炒めものなど、短時間で加熱した場合はホクホクとした食感で甘みがあり、じゃがいもに似た味と食感になりますが、煮物などで長時間加熱した場合はネットリとした食感に変化します。

主な調理法にかき揚げや甘露煮、茶わん蒸し、きんとん、あんかけ、卵とじなどがあります。

調理方法

  • 茹でる
  • 揚げる

主な調理法は茹でる(煮物・和え物)、揚げる(天ぷら・かき揚げ)の2つ。

下処理は、よく水洗いをして鱗茎の根本の硬い部分を切り落とし、りん片を一枚ずつ剥がします。

アクは弱めなのでアク抜きは必ずしも必要ではないですが、調理法によっては軽く下茹ですると良いでしょう。

調理の例

●揚げ物

りん片を生のままで人参、ゴボウ、玉ネギなどと一緒に油で揚げてかき揚げに。

●茶碗蒸し

銀杏の代わりに百合根を使用する。下ごしらえは、りん片を一枚ずつ剥がし、酢を少量入れた熱湯で軽く下茹ですること。

●百合根の甘煮

銀杏と一緒にりん片を合わせ調味料(だし汁・醤油・みりん・砂糖)で中火で10~15分煮る。

●卵とじ

りん片を熱湯で2分くらい下茹でした後、合わせ調味料(だし汁・酒・みりん・砂糖)で軽く煮て、卵でとじる。

 

下ごしらえに関する注意点

近年は野生動物が人里に降りてくるようになり、野生動物を介して野草に寄生虫の幼生や卵が付着するリスクが高まっています。

採取した野草を単体でしっかり水洗いし、熱湯で下茹ですることで寄生虫のリスクを避けることが出来ますので、必ず水洗いと下茹でを行いましょう。

炒め物や煮物で複数の具材を使用する場合、どうしても加熱にムラが出てしまうため、安全のため熱湯で下茹でした方が良いです。

※ アク抜きで茹でる場合は、下茹では省略しても構いません。

注意ポイント

「毒性のある植物は加熱すれば大丈夫」と一般的に言われていますが、家庭での加熱では減毒するのは難しいのが現実です。(食中毒で入院した方も加熱処理していたのに入院する事態になっています)

毒性のある野草を食べるのは危険ですので止めましょう!

百合根の栄養素や効能について

百合根にはカリウム、葉酸、食物繊維が含まれています。

カリウムにはナトリウムを排出する働きがあり、塩分の取りすぎに効果的です。むくみや高血圧の予防が期待できます。

葉酸は不足すると貧血や動脈硬化が進む可能性がありますので、野菜をあまり食べない人は積極的に取り入れる必要があります。

食物繊維には整腸作用や、食後の血糖値の急激な上昇を抑える作用、血中コレステロール値を低下させる作用があります。

他にも百合根には、マグネシウムやリン、鉄などのミネラル類も含まれており、栄養満点な食材です。

ただし、炭水化物が多めでカロリーも比較的高めなので、食べすぎないように注意しましょう。

 

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