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ホトケノザの花言葉
ホトケノザ(仏の座)の花言葉は、「調和」「輝く心」「小さな幸せ」です。
ホトケノザの花言葉の由来は?
ホトケノザは花姿が蓮華座に座った仏様の姿を連想させるところから名付けられていますが、花言葉の由来も同様に、蓮華座に座った仏様にちなんで「調和」「輝く心」といった仏の道に関連のある花言葉がつけられたと言われています。
ホトケノザの種類
ホトケノザは主に川沿いや空き地、道端などに雑草として生えている植物なので、観賞用に栽培されている品種のように多数の種類があったりはしません。
しかし、似ている植物はいくつか存在しており、ムラサキケマンやヒメオドリコソウが上げられます。
●ムラサキケマン
ムラサキケマンはケシ科キケマン属の多年草です。花はホトケノザに似ており、開花の時期も同じような時期ですが、ホトケノザとは別の植物です。
ホトケノザは蜜を吸っても問題ありませんが、ムラサキケマンは有毒な植物なので蜜を吸わないように気をつけてください!
●ヒメオドリコソウ
ヒメオドリコソウはシソ科オドリコソウ属の多年草で、ホトケノザと同じ分類です。花の形もホトケノザによく似ていますが、別の植物です。
ホトケノザの誕生花
●ホトケノザの誕生花(2月)
2月8日
ホトケノザの豆知識
ホトケノザ(仏の座)はシソ科オドリコソウ属に分類される一年草です。
英名は「Henbit」。学名は「Lamium amplexicaule」です。
学名の「Lamium(ラミウム)」はギリシア語の「laipos(喉)」が語源で、葉の筒が長くて喉のように見えることが由来となっていると言われています。
原産地はユーラシア大陸及びアフリカ大陸で、日本では北海道以外の本州、四国、九州、沖縄と広範囲に植生しています。
ホトケノザの花名の由来
ホトケノザは花の下から生えている葉が茎を包み込むようになっているのが特徴です。
そしてその葉の形が仏様の座る台座(蓮華座)をイメージさせるということで「ホトケノザ」という名前が付けられたと言われています。
また、葉が段状につくことから「サンガイクサ(三階草)」という別の和名も持ちます。
ホトケノザの特徴
ホトケノザは3~6月頃に開花する一年草の植物です。
日本では本州から沖縄にかけて広範囲で自生しており、道端や川沿いの土手などに生えていて基本的には雑草という扱いで、ガーデニングで用いられることはほぼありません。
非常に強健な性質でやせ地でも育ちますが、肥沃な土地の方がより成長します。
花の色は紫色。
花の形状はシソ科の植物によく見られる唇状花冠で、花びらが分かれていない鳥のくちばしのような形状になっています。
草丈は10~30cm程度まで成長します。
ホトケノザは春の七草ではない?
春の七草とは、正月七日に摘んで、七草がゆに入れる7種の野草や山菜を指します。
その7種とは、「芹(せり)、薺(なずな)、御形(ごぎょう)、繁縷(はこべ)、仏座(ほとけのざ)、菘(すずな)、蘿蔔(すずしろ)」の7つです。
しかし。
実は、この春の七草に含まれているホトケノザと、現在一般的に呼称されているホトケノザは別の植物なのです。
春の七草の方のホトケノザは、「コオニタビラコ」という植物です。

コオニタビラコ
コオニタビラコはキク科ヤブタビラコ属の一年草で、花の色は黄色。
コオニタビラコの葉は放射状に広がっている形状をしており、仏様が座る蓮華座をイメージさせることから昔はホトケノザという名前で呼ばれていましたが、現在はコオニタビラコの名で呼ばれるようになっています。
つまり、現在ホトケノザと呼ばれている紫の花の方は春の七草ではない、という事です。
ちなみにホトケノザは毒性はないので食しても危険はありません。昔から子供がホトケノザの花の蜜を吸ったりしていますし。
また、一部のサイト等では毒草としているものもあるようですが、海外ではサラダに使用されている国もあるという話で、食べられないことはないようです。
※ ホトケノザの食用利用については、以下の記事を参考にしてください。