花言葉・サ行

【花言葉】ジギタリスの花言葉・由来・誕生花などについて解説

ジギタリス 花言葉

M AmeenによるPixabayからの画像

ジギタリスの花言葉

ジギタリスの西洋における花言葉は、「insincerity(不誠実)」「ardent love(熱愛)」

日本でのジギタリスの花言葉には「不誠実」「不真面目」「隠しきれない恋」「胸の思い」 「熱愛」「健康的」「誠心誠意」「君はただ美しいだけ」などがあります。

ジギタリスの花言葉の由来は?

ジギタリスの花言葉の由来は、ギリシャ神話にあるといわれています。

全知全能の神・ゼウスの妻ヘラは、サイコロ遊び(賭け事)に夢中になっていました。

ある時、ヘラは日課である礼拝を抜け出して大好きなサイコロ遊びをしていましたが、誤ってサイコロを地上に落としてしまいます。

ヘラは落としたサイコロを拾ってくるようにゼウスに頼みますが、ゼウスはヘラがサイコロ遊びばかりしている事を不満に思っていたため、そのサイコロをジギタリスの花に変えてしまいました。

このようなゼウスの妻ヘラの不誠実な態度から、ジギタリスの花言葉は「insincerity(不誠実)」になったといわれています。

ジギタリスの種類

ジギタリスはかつては薬用植物として栽培されていましたが、美しい花を咲かせるので観賞用や園芸用に栽培されているものもあります。

代表的な品種は「ジギタリス・プルプレア」です。

ジギタリス・プルプレア

ジギタリス・プルプレア

Wolfgang ClaussenによるPixabayからの画像

ジギタリス・プルプレアは花壇に植えて観賞するのに適している品種で、様々な品種の元となる本種といわれています。

ちなみに「プルプレア」は「紫色」という意味です。

ジギタリス・ルテア

ジギタリス・ルテア

Hans BraxmeierによるPixabayからの画像

ジギタリス・ルテアはプルプレアよりも小さな花を咲かせます。

花色は白や黄色で、花の大きさは長さ2cm程度。草丈は40~60cm程度まで伸びます。

ジギタリス・グランディフローラ

ジギタリス・グランディフローラ(Digitalis grandiflora)の英名は「ラージイエローフォックスグローブ(large yellow foxglove)」

黄色い大輪の花を咲かせるジギタリスの一種で、花の内側に褐色の斑点が入っています。

和名は「大花ジギタリス(オオバナジギタリス)」で、草丈は60~90cm程度まで成長します。

ジギタリスの誕生花

●ジギタリスの誕生花(3-5月期)

3月27日、 5月6日、 5月12日、 5月22日、 5月23日

●ジギタリスの誕生花(6-8月期)

6月6日、 6月13日、 6月26日、 8月18日

ジギタリスの概要について

ジギタリスは「オオバコ科(ゴマノハグサ科)ジギタリス属」に属する植物で学名は「Digitalis」。

ただし、狭義の意味ではジギタリス属の特定の種である「Digitalis purpurea(ジギタリス・プルプレア)」を指す場合があります。

ジギタリスはヨーロッパの西部・南部原産の二年草(または多年草)。

花は釣鐘型の形状で、真っ直ぐに伸びた茎の先に稲穂のように咲かせます。筒状の花の内側には濃い紫色の斑点があり、花の色は白、黄色、ピンク、紫など明るめの色から淡い色、暗めの色まで品種によって様々な色が存在します。

ジギタリスの花名の由来

ジギタリスの学名はDigitalisですが、これは花の形が指サックに似ていることから「指」を表すギリシャ語の「digitus(ディギトゥス)」が由来となっている、というのが通説となっています。

ジギタリスの英名の「Fox glove(フォックスグローブ)」も同様に、花の形が手袋の指のように見えることから付けられています。

また、ジギタリスの和名は「キツネノテブクロ」ですが、これは英名のFox gloveを直訳して名付けられています。

ジギタリスには毒がある?

ジギタリスは花、種、葉、茎、根の全草に有毒な成分を含んでいる毒草であり、危険な植物です。

ジゴキシンやジギトキシンなどを含み、食べてしまうと胃腸障害、おう吐、下痢、不整脈、頭痛、めまいなどを引き起こし、重症になると心臓機能が停止して死亡することがあります。

犬や猫などのペットを飼っている場合は誤って食べたりしないように十分に注意を払う必要があります。

このように危険な毒草であるジギタリスですが、昔は薬草として利用されており、打撲や傷の手当てに使用されていました。

また、乾燥したジギタリスの葉に含まれるジギトキシンという成分には利尿作用や強心剤としての効果があり、18世紀頃にはうっ血性心不全の特効薬として利用されていました。

近年では成分を化学的に合成できるようになったため、薬草として使用されることはありませんが、園芸や観賞用として広く栽培されています。

ジギタリスの毒で死亡した事例がある?

強い毒性を持つ植物であるジギタリスですが、残念ながらその毒によって死亡してしまった事例が過去にあったようです。

参考

●日本で起きたジギタリスによる中毒死

1978年10月、新潟県で40代の男性がジギタリスの葉を野菜ジュースにして飲んだことで食中毒を起こして死亡するという事件が発生。

この男性は体が弱く、日頃からコンフリーやホウレン草などで青汁を作って飲用していたそうで、この時はジギタリスをコンフリーと間違えて飲用してしまったことが食中毒の原因になったと見られています。

上記は日本の事例ですが、海外にもジギタリスに関連した死亡の事例があります。

参考

●中世イタリアで死亡した君主は毒殺だった?

中世イタリアの都市国家ベローナの君主であり、『神曲』を著した詩人ダンテの有力なパトロンでもあったというカングランデ・デッラ・スカーラという人物がいます。

この人物は1329年7月に38歳で死亡していますが、その死因については長らく生水に起因した感染症だと考えられてきました。

しかし、2015年に遺体を調査したところ、ある植物毒の成分が検出されたのですが、その植物こそがジギタリスだったのです。

記録によるとこの人物は死の直前に発熱を伴う嘔吐や下痢といった症状が出ていたそうで、これはジギタリスによる中毒症状に酷似しています。

そのため、近年では病死ではなくジギタリスによる毒殺だったのではないか、という説が有力になっているそうです。

ジギタリスの伝承

ジギタリスは西洋ではあまり良いイメージを持たれておらず、薄暗く寂れた場所に生い茂っている不吉な植物というイメージになっているそうです。

更に、いけにえの儀式が行われる夏に花を咲かせることからドルイド達に好まれるという言い伝えもあるとか。

他の伝承としてはジギタリスは妖精に縁があるといわれており、妖精にまつわる伝承があります。

「妖精たちの安眠を妨げるキツネの足音を消すために、妖精がキツネの足にジギタリスの花を履かせた」

あるいは

「悪い妖精が、鶏舎の周りを堂々とうろつくことができるように、キツネに魔法の手袋(ジギタリスの花)をあげた」

というもので、この伝承がジギタリスの英名の「Fox glove(フォックスグローブ)」に関係していると言われています。

他にもジギタリスの花は妖精にちなんで「妖精の指抜き」「妖精の帽子」「妖精の手袋」「魔性の手袋」などと呼ばれたり、狐にちなんで「キツネの音楽」「キツネの鈴」という呼び名があったりします。

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